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【2026年版】認証API 5社徹底比較
Auth0 / Firebase Auth / Clerk / Supabase Auth / LINE Login

更新日: 2026-02-15 読了時間: 約10分 カテゴリ: 認証・セキュリティ

Webアプリやモバイルアプリにユーザー認証を実装する際、認証APIの選択はセキュリティとユーザー体験に直結する重要な判断です。本ガイドでは、主要5つの認証APIを、無料枠・機能・ソーシャルログイン対応・MFA・開発者体験(DX)の観点から徹底比較します。

1. 比較サマリー

API 無料枠 有料プラン ソーシャルログイン MFA SDK 難易度 人気
Auth0 25,000 MAU $35/月〜 30+プロバイダ 対応 10+言語 上級 88
Firebase Auth 無制限 Blaze(従量課金) Google, Apple, GitHub等 対応 Web, iOS, Android, Flutter 初級 90
Clerk 10,000 MAU $25/月〜 20+プロバイダ 対応 React, Next.js, Remix 初級 82
Supabase Auth 50,000 MAU $25/月〜 Google, GitHub, Apple等 対応 JavaScript, Flutter, Swift 中級 78
LINE Login 完全無料 無料 LINEのみ 非対応 Web, iOS, Android 初級 65

2. 各APIの特徴と強み

Auth0 - エンタープライズ対応の認証プラットフォーム

Okta傘下のAuth0は、エンタープライズ向け認証の決定版。Universal Loginによるブランドカスタマイズ、30以上のソーシャルプロバイダ対応、SAML/LDAP連携、きめ細かいRBAC(ロールベースアクセス制御)まで、あらゆる認証要件に対応します。Actions(旧Rules)によるフロー拡張も強力です。

  • 強み: エンタープライズ対応(SAML, LDAP, SSO)、豊富なカスタマイズ、Universal Login、30+ソーシャルプロバイダ
  • 弱み: 無料枠(25,000 MAU)を超えると高額、学習コストが高い、設定項目が多い
  • おすすめ: エンタープライズ、B2B SaaS、高度なセキュリティ要件があるプロジェクト

Firebase Auth - Googleエコシステムの認証基盤

Google Cloud傘下のFirebase Authは、月間アクティブユーザー数に制限のない無料枠が最大の魅力。Firestore、Cloud Functions、Firebase Hostingとのシームレスな統合により、バックエンドをほぼ書かずに認証付きアプリを構築できます。

  • 強み: 無料枠が最も寛容(MAU無制限)、Firebaseエコシステムとの統合、豊富なSDK(Web, iOS, Android, Flutter)
  • 弱み: Google依存、細かいUIカスタマイズに限界、トークンカスタマイズが複雑
  • おすすめ: スタートアップ、モバイルアプリ、プロトタイピング、Firebase利用プロジェクト

Clerk - 最高のDXを実現するモダン認証

React/Next.jsエコシステムに最適化されたClerkは、美しいプリビルトUIコンポーネント(SignIn, SignUp, UserButton, UserProfile)を提供。数行のコードで認証画面が完成し、開発者体験(DX)は群を抜いています。マルチテナント対応のOrganizations機能もSaaS開発に最適。

  • 強み: React/Next.js最適化、美しいUIコンポーネント、最高のDX、Organizations(マルチテナント)
  • 弱み: React以外のフレームワーク対応が弱い、比較的新しいサービス、無料枠は10,000 MAU
  • おすすめ: Next.jsアプリ、SaaS、DXを重視するチーム

Supabase Auth - オープンソースの認証ソリューション

「オープンソースのFirebase代替」を掲げるSupabaseの認証機能。50,000 MAUの無料枠は主要サービス中で最大級。PostgreSQLのRow Level Security(RLS)との連携により、データベースレベルでのアクセス制御が可能。認証からデータ保護までを一貫して管理できます。

  • 強み: 最大の無料枠(50,000 MAU)、PostgreSQL RLS連携、オープンソース、セルフホスティング可能
  • 弱み: UIコンポーネントはClerkに劣る、エンタープライズ機能はAuth0に劣る
  • おすすめ: フルスタックアプリ、コスト重視のプロジェクト、PostgreSQLベースのアプリ

LINE Login - 日本9,500万ユーザーへのリーチ

日本国内9,500万人以上が利用するLINEアカウントを活用した認証。LINE公式アカウントやLINE Messaging APIとの連携で、認証後のユーザーコミュニケーションまで一気通貫で実現できます。完全無料で利用可能。

  • 強み: 完全無料、日本9,500万ユーザーへのリーチ、LINE Messaging APIとの連携、ログインのハードルが極めて低い
  • 弱み: LINEアカウントのみ(他のソーシャルログインは不可)、海外展開不可、MFA非対応
  • おすすめ: 日本国内向けサービス、LINE公式アカウント連携、toC向けアプリ

3. ユースケース別おすすめ

エンタープライズ / B2B SaaS → Auth0

SAML/LDAP連携、SSO、きめ細かいRBAC、コンプライアンス対応が必要なら Auth0 一択。Okta傘下の信頼性も魅力。

モバイルアプリ / スタートアップ → Firebase Auth

MAU無制限の無料枠と、Firestore/Cloud Functionsとのシームレスな統合で、最小限のコストでスピーディにリリース可能。

Next.js SaaS → Clerk

プリビルトUIコンポーネント、Organizations(マルチテナント)、Webhookによるイベント連携で、SaaS構築の開発速度を最大化。

コスト最優先 → Supabase Auth

50,000 MAUの無料枠は業界最大級。PostgreSQL RLSとの連携で、認証とデータ保護を一元管理。オープンソースでベンダーロックインも回避。

日本向けサービス → LINE Login + 他認証

LINE Loginでユーザー獲得のハードルを下げつつ、Firebase AuthやSupabase Authと組み合わせてメール/パスワード認証も併用するのが最適解。

4. 実装サンプルコード

Firebase Auth(JavaScript)

import { initializeApp } from 'firebase/app'; import { getAuth, signInWithPopup, GoogleAuthProvider } from 'firebase/auth'; const app = initializeApp({ /* config */ }); const auth = getAuth(app); // Googleログイン const provider = new GoogleAuthProvider(); const result = await signInWithPopup(auth, provider); const user = result.user; console.log('ログイン成功:', user.displayName);

Clerk(React / Next.js)

import { SignIn, SignedIn, SignedOut, UserButton } from '@clerk/nextjs'; // レイアウトに認証UIを追加するだけ export default function App() { return ( <div> <SignedOut> <SignIn /> </SignedOut> <SignedIn> <UserButton /> <p>ダッシュボードへようこそ</p> </SignedIn> </div> ); }

5. まとめ:選び方フローチャート

  1. エンタープライズ/SSO要件がある? → Yes: Auth0
  2. Next.js/Reactで最高のDXが欲しい? → Yes: Clerk
  3. Firebase(Firestore等)を使っている? → Yes: Firebase Auth
  4. コストを最小限にしたい? → Yes: Supabase Auth
  5. 日本国内ユーザーに特化? → Yes: LINE Login + 他認証

迷ったらFirebase Auth(無料枠が最も寛容)またはClerk(DX最高)から始めるのがおすすめです。いずれもテスト環境が充実しており、数分で認証機能を組み込めます。

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