【2026年版】CMS API 5社徹底比較
WordPress / Contentful / Strapi / microCMS / Notion API
ヘッドレスCMSの普及により、フロントエンドとバックエンドを分離したコンテンツ管理が主流になりつつあります。本ガイドでは、日本で利用可能な主要5つのCMS APIを、料金・学習コスト・日本語対応・ヘッドレスCMS対応・パフォーマンスの観点から徹底比較します。
目次
1. 比較サマリー
| API | 料金 | 学習コスト | 日本語対応 | ヘッドレス | パフォーマンス |
|---|---|---|---|---|---|
| WordPress REST API | 無料(OSS) | 低 | 完全対応 | 部分対応 | 中 |
| Contentful | 無料枠あり / $300〜/月 | 中 | 英語中心 | 完全対応 | 高 |
| Strapi | 無料(OSS)/ Cloud $29〜/月 | 中 | 英語中心 | 完全対応 | 高 |
| microCMS | 無料枠あり / ¥4,900〜/月 | 低 | 日本製 | 完全対応 | 高 |
| Notion API | 無料枠あり / $10〜/人/月 | 低 | 完全対応 | 非公式 | 中 |
2. 各APIの特徴と強み
WordPress REST API - 世界シェアNo.1のCMS
全Webサイトの43%以上で使用されるWordPressは、REST APIを標準搭載。既存のWordPressサイトをヘッドレス化してNext.jsやNuxtのフロントエンドと組み合わせるケースが増えています。豊富なプラグインエコシステムが最大の強み。
- 強み: 巨大なコミュニティ、豊富なプラグイン、ホスティング選択肢が多い
- 弱み: ヘッドレス用途ではオーバースペック、セキュリティ管理が必要、レスポンス速度が遅い場合がある
- おすすめ: 既存WordPress資産の活用、ブログ・メディアサイト
Contentful - エンタープライズ向けヘッドレスCMS
ヘッドレスCMSの先駆け的存在。CDNベースの高速配信、強力なコンテンツモデリング機能、多言語対応が充実。GraphQL APIも提供し、大規模サイトの運用実績が豊富。
- 強み: CDNによる高速配信、柔軟なコンテンツモデル、多言語・多リージョン対応
- 弱み: 有料プランが高額、学習コストがやや高い、日本語ドキュメントが少ない
- おすすめ: グローバル企業、大規模Webサイト、多言語コンテンツ管理
Strapi - 柔軟なオープンソースヘッドレスCMS
Node.jsベースのオープンソースヘッドレスCMS。セルフホスト可能で、REST/GraphQL両対応。管理画面のカスタマイズ性が高く、プラグインシステムで拡張できる。Strapi Cloudでマネージドホスティングも提供。
- 強み: 完全OSS、セルフホスト可、カスタマイズ自由、REST/GraphQL両対応
- 弱み: セルフホスト時の運用コスト、日本語情報が少ない、バージョンアップの追従
- おすすめ: カスタマイズ重視のプロジェクト、データ主権が重要な案件
microCMS - 日本製のヘッドレスCMS
日本企業が開発・運営する国産ヘッドレスCMS。管理画面・ドキュメントが完全日本語対応で、日本の開発者にとって学習コストが最も低い。APIベースで、Next.js/Nuxt/Gatsbyとの連携ガイドも充実。
- 強み: 完全日本語サポート、直感的な管理画面、手厚いサポート、Jamstack連携が容易
- 弱み: グローバル展開には不向き、大規模サイトでは料金が高くなる、プラグインなし
- おすすめ: 日本向けWebサイト、Jamstackブログ、個人開発・スタートアップ
Notion API - ドキュメントツールのCMS活用
Notion のデータベースをCMSのバックエンドとして活用する手法が人気。非エンジニアでもコンテンツ編集が容易で、チームコラボレーション機能が強力。個人ブログや小規模サイトに適しています。
- 強み: 直感的なUI、リアルタイム共同編集、無料で開始可能、リッチなコンテンツ
- 弱み: API制限(3リクエスト/秒)、公式CMSではない、画像URLの有効期限、レスポンスが遅い
- おすすめ: 個人ブログ、小規模チームのコンテンツ管理、プロトタイピング
3. ユースケース別おすすめ
日本語で始めるなら microCMS が最速。無料枠(3API、10,000コンテンツ)で個人ブログには十分。Notion APIは既にNotionを使っているなら移行コストゼロ。
日本企業ならmicroCMSのサポート体制が安心。グローバル展開するならContentfulの多言語機能が強力。どちらもCDN配信で高速。
OSSで完全にカスタマイズ可能。自社サーバーでホスト可能なため、データ主権が求められる案件に最適。GraphQL対応も標準。
既にWordPressでコンテンツがあるなら、REST APIでフロントだけをNext.jsに置き換えるのが最小工数。プラグイン資産もそのまま活用。
4. 実装サンプルコード
microCMS(JavaScript / Fetch)
// microCMSから記事一覧を取得
const response = await fetch(
'https://your-service.microcms.io/api/v1/blogs',
{
headers: {
'X-MICROCMS-API-KEY': 'your-api-key',
},
}
);
const data = await response.json();
console.log(data.contents); // 記事の配列Contentful(JavaScript SDK)
import { createClient } from 'contentful';
const client = createClient({
space: 'your-space-id',
accessToken: 'your-access-token',
});
// エントリーの取得
const entries = await client.getEntries({
content_type: 'blogPost',
order: '-sys.createdAt',
});
console.log(entries.items);Notion API(JavaScript)
const { Client } = require('@notionhq/client');
const notion = new Client({ auth: 'your-api-key' });
// データベースからページ一覧を取得
const response = await notion.databases.query({
database_id: 'your-database-id',
sorts: [{ property: 'Created', direction: 'descending' }],
});
console.log(response.results);5. まとめ:選び方フローチャート
- 日本語サポート重視? → Yes: microCMS
- グローバル多言語サイト? → Yes: Contentful
- セルフホスト・カスタマイズ? → Yes: Strapi
- 既存WordPressサイト? → Yes: WordPress REST API
- 小規模・プロトタイプ? → Yes: Notion API
迷ったら microCMS(日本向け)か Contentful(グローバル向け)から始めるのがおすすめです。いずれも無料枠が用意されており、小さく始めて段階的にスケールできます。